インプラント治療とは
インプラント治療は、歯を失った際に人工の歯根(インプラント)を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を設置する方法です。
インプラント治療は「第2の天然歯」と称され、失った歯と同様の見た目と機能を取り戻すことができます。従来の入れ歯やブリッジと比べて、インプラントは歯周組織の保持や周囲の歯に負担をかけずに、食事や会話を快適に楽しむことができます。
インプラント治療は外科手術に分類されるため、専門的な知識と設備が整った環境で行われることが重要です。当院では、経験豊富な歯科医師が患者さん一人ひとりの状態に応じて治療計画を立て、安全かつ効果的に手術を行います。
当院のインプラント治療の特徴
歯科用CTによる的確な診断・診査
従来のレントゲンでは2次元の画像しか得られませんが、インプラント治療ではCTスキャンによる3次元画像が必須です。これにより、骨の幅や密度など、インプラント治療に必要な情報を正確に把握し、的確な診査・診断を行うことが可能です。
プラトンインプラント
当院では、日本製のプラトンインプラントシステムを採用しています。プラトンインプラントは、日本人の体格や骨の特徴に合わせて設計されており、適合性が高く、安全性が確保されています。
インプラント治療のメリット・デメリット
インプラント治療の5つのメリット
①他の健康な歯への影響が小さい
インプラントは顎骨に直接固定されるため、周囲の健康な歯を削る必要がありません。他の歯に負担をかけず、長期的に健康な口腔環境を維持できます。
②取り外しの面倒がない
入れ歯のように毎晩取り外して洗浄する必要がなく、日常の手入れも通常の歯磨きで十分です。これにより、日常生活が快適になります。
③違和感が少ない
インプラントは自然の歯に近い形状とサイズで作られているため、装着後の違和感が少なく、快適に過ごせます。
④しっかり噛める
インプラントは顎骨に強固に固定されているため、咀嚼効率が高く、固いものもしっかりと噛むことができます。これにより、食事を楽しむことができます。
⑤審美面に優れており、自然な見た目になる
インプラントは見た目が自然で、他人には人工の歯だと気づかれにくいです。自信を持って笑ったり話したりできるため、生活の質が向上します。
インプラント治療の3つのデメリット
❶保険適応外
インプラント治療は、手術後の回復期間を含めると数ヶ月から一年程度かかることがあります。骨造成が必要な場合はさらに長期間になることもあります。
❷手術が必要
他の補綴治療と比べて費用が高額になる場合がありますが、その分、長期的なメリットが期待できます。
❸治療期間が長め
インプラント治療は外科手術を伴うため、術後の腫れや痛み、感染などのリスクがあります。術後のケアや定期的なメインテナンスが重要です。
入れ歯・ブリッジとの比較
歯を失った場合、インプラント治療以外にも入れ歯やブリッジといった治療法があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、患者様のニーズや状況に応じて選ぶことが重要です。
部分入れ歯
奥歯を2本失った場合、金具で固定する必要があり、外見の美しさに欠けることがありますが、修理や作り直しが比較的容易です。治療費は機能性や審美性によって保険適用となる場合と自費診療となる場合があります。
ブリッジ
奥歯を3本失った場合のブリッジでの治療は、入れ歯よりも見た目が良くなりますが、周囲の健康な歯を削る必要があります。削った歯には負担がかかり、歯の寿命が短くなる可能性があります。費用は審美性によって保険適用となる場合と自費治療となる場合があります。
インプラント
奥歯を3本失った場合のインプラント治療では、見た目が自然であり、ブリッジと同様に違和感なく噛むことができます。ただし、保険適用外であり、手術が必要です。
インプラント治療の流れ
1検査・診断
カウンセリングで患者さんの希望やお悩みをお伺いし、口腔内を検査します。レントゲンやCTを使って精密な診断を行い、治療計画を立てます。
21次手術
インプラントを顎骨に埋め込む手術を行います。局所麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんどありません。手術後は数ヶ月間、骨とインプラントがしっかり結合するのを待ちます。
32次手術〜被せ物の型取り
インプラントと骨の結合が確認された後、インプラントの頭部分を露出させる簡単な手術を行い、被せ物の型取りをします。
4被せ物の装着
最終的に被せ物を装着し、インプラント治療が完了します。
5メンテナンス
インプラントを長持ちさせるために、定期的なメンテナンスが必要です。歯科医院でのチェックアップと、ご家庭での丁寧なケアを続けていただきます。